成瀬映画に登場する風景

NEW 2020.3.31 『君と行く路』A(1936年)


映画のラスト近く、霞(山縣直代)が乗る車が走る青山界隈の道。映画では1秒くらいの短いショット。
現在の住所は東京都渋谷区渋谷4丁目。高級フランス料理店「ロアラブッシュ」のある住宅街の道。
この洋館は撮影当時とほぼ変わらない姿で残っている。
『妻よ薔薇のやうに』でも遠方に映っている洋館だ(ロケ地ページ参照)。特徴的な円錐形の屋根が映っている。ここに間違いない。
川島雄三監督の遺作『イチかバチか』(1963 東宝)の南海製鋼社長・島千蔵(伴淳三郎)の邸宅として登場する洋館もここだ。
下記グーグル地図の赤い線の道。

青い線の道は『妻よ薔薇のやうに』で君子(千葉早智子)、俊作(丸山定夫)、悦子(伊藤智子)
の三人が歩き、円タクをヒッチハイクしようとする道ではないかと思われる。
地図の右上の大きい通り=骨董通りだと思っていたが、画面を見ると距離的には青い線の道あたりかと。
赤い線の道と青い線の道の間は昭和10年当時、牧場のようなのどかな雰囲気の原っぱだったことになる。→『妻よ薔薇のやうに』ロケ地ページ参照

 




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